紙にこだわって名刺を作成しよう

企業に勤めていると名刺は支給されるものというイメージがありますが、自分だけの名刺を作って使うのも相手に印象付けるためには有効な方法です。名刺を作成するときにはデザインにこだわって秀逸な仕上がりにすることで相手の記憶に残してもらえるようにするのも一般的になっています。

その目的では紙にこだわるのも重要なので基本的な知識をつけておきましょう。

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選んだ紙の違いがアピール力を変える

デザインが美しくてインパクトがあれば相手の記憶に印象が強く刻み込まれるのは確かです。しかし、限られたスペースを有効活用して必要な情報を記載しつつ、見るからにインパクトがある仕上がりにするにはかなりのデザイン力やセンスが必要になります。

もっと簡単にアピール力のある名刺を作成できないのかと思う人もいるでしょう。また、企業で働いている人の場合にはあくまで企業が指定しているデザインのものでなければ名刺として使ってはならない場合もあります。デザイン以外で名刺のアピール力を変えられる要素はあるのかと悩んだら、紙に注目してみましょう。

名刺に使われる紙を何にするかによって相手に与える印象は大きく変化します。極端な話をすれば、レシートのような薄くてもろい感熱紙を名刺に使うことはないでしょう。ゴミのようなものと思われてしまって大切に保管してくれる可能性すら低くなってしまいます。

あまり見栄えの良くない名刺に比べるとしっかりとした質感があって手触りも良く、デザインが映えて見えるような名刺は記憶に残りやすいのは事実です。また、ちょっと普通使われている紙とは違うものを使用していると、それに気づいてくれた相手との会話のネタにもなります。

相手と打ち解ける上では仕事の話だけでなく雑談を交えるのも大切ですが、そのきっかけ作りにすら使える可能性があるのです。紙の選び方が名刺の効果を左右することを念頭に置き、安易に安いものを選ばないようにしましょう。

基本的な三種類をまずは知ろう

実際に名刺にはどんな紙が使われているのでしょうか。どの印刷業者や名刺専門業者でも扱っているものが三種類あるので、まずはその特徴を理解しておきましょう。最もよく用いられているのが上質紙です。ハガキや手帳、ノートなどにもよく用いられていてコピー用紙としてオフィスにたくさんストックしてあることも少なくありません。

普通紙に比べると手触りが良く、光をほとんど反射させないので書いてある文字やイラストを見やすいのがメリットです。また、量産に向いていて短期間で大量の印刷をしてくれる業者が多く、最も安く購入できるのが上質紙の名刺ということも知られています。

ただ、プリンターによってはインクがにじんでしまうというトラブルが起こるので注意しなければなりません。少し高級感がある紙として名刺に頻繁に使われているのがマット紙です。サラサラとして手触りが良いのが特徴で、見た目も触感も画用紙に似ています。

インクののりが良くてにじむこともほとんどなく、ボリューム感と落ち着きのあるデザインに仕上がるのが特色です。質感もあって丈夫でありながら、頻用されているだけあって価格も抑えられているのも魅力でしょう。はっきりと目立って高級感もあるデザインにしたいというときによく選ばれているのが光沢紙です。

表面に光沢を出すように処理をしてある紙で、コート紙をもしばしば呼ばれています。ツヤと輝きがあるのが特徴で、色鮮やかなデザインを印刷すると特に見栄えがします。しかし、逆に白黒の文字だけ印刷するようなときにはあまりバランスが良くないので気をつけた方が良いでしょう。

少し特殊な紙の特徴も知っておこう

実は紙の種類は非常に多く、これまでに紹介したのは氷山の一角でしかありません。もともと名刺に向かないような紙もありますが、今まであまり名刺に使われていなかっただけで印刷業者としては希望があればいつでも応じてくれるでしょう。

専門業者ではその中でも比較的仕上がりがよくなるものを厳選し、名刺の作成依頼がきたときに紹介していることがよくあります。その代表的なものをいくつか知っておくと、どんなバリエーションがあるかを想像できるようになるでしょう。

例えば、紙袋によく用いられているクラフト紙も名刺に使えます。あまりカラフルなデザインは調和しないですが、自然な質感を持っているのでシンプルなデザインを施すと落ち着いた雰囲気を醸し出すことが可能です。クラークケントと呼ばれるケント紙はコピー用紙としてはかなり高級なもので、インクののりが良く、デザインを忠実にプリントできる魅力があります。

再生紙なので環境への配慮もできるという点も知っておくと話のネタにできるでしょう。光沢があるタイプの紙ではアートポストもよく用いられています。光沢紙の中で特に重厚感があるのが特徴で、インクののりも良いことからワンランク上の名刺を手に入れたいときに向いています。

さらに強い光沢が欲しいという場合にはミラーコート紙を使いましょう。この他にもカラー用紙を使う方法もあり、上質紙やマット紙ならいくつかのカラーバリエーションがあります。会社の名刺ならコーポレートカラーの紙を使って名刺にするのも一興です。

紙の種類だけでなく厚さも考えよう

紙にこだわった名刺を作成するときには種類だけでなく厚さも気にかけておきましょう。同じ上質紙であってもコピー用紙のように薄いと質感がないですが、厚めにするだけでしっかりとした存在感が出てきます。光沢紙でさらに厚みもあるとなると重厚な様子があってそれだけで相手の印象に残る名刺になると期待することが可能です。

厚すぎてしまうと、名刺で自分をひけらかそうとしているようなイメージを持つ人もいるので気をつけなければなりませんが、一般的な厚さよりも少し厚くすると他の名刺との差別化を図れるでしょう。

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コストパフォーマンスを考えよう

名刺の紙の種類や厚さを厳選すればそれだけでインパクトのある名刺に仕上がる可能性もあるのは確かです。ただ、より見た目が優れている紙を選び、さらに厚みを増やしていくと名刺の単価が高くなってしまうことは否めません。

営業職で大量に配るのに光沢紙で厚めの名刺にしていてはコストがかなりかかってしまって大変なことになるでしょう。

コストパフォーマンスを考えて、価格と印象のバランスを整えるように紙を決めるのが大切です。